水洗式ポータブルトイレ モニター設置 事例のご紹介

みなさん、こんにちは。

今回は水洗式ポータブルトイレのモニター設置に協力いただいた、O様のケースをご紹介いたします。

・年齢:75歳女性 ・暫定介護度5

・身体状況:昨年末より悪性リンパ腫が発覚し1ヵ月間入院。抗ガン治療により著しい体力低下がみられ、歩行困難となり、ほぼ寝たきり状態です。排泄は入院期間中からオムツを利用しており、トイレへの移乗には2人での介助が必要なため、トイレでの排泄は難しい状況となっています。

・介護状況:同居の長男と2人暮らし。長男さんは仕事で夜勤、出張等も多いため、同市内に住む長女が主介護者となっています。長女さんは総合病院で看護助手として勤務しており、介助業務全般がおこなえ、介護休暇も取得され、最後まで自宅での生活を希望されています。

・利用者と家族の思い:ベッドサイドの水洗ポータブルトイレに移乗して排泄することを目標としていますが、2人の介助者が確保されないと難しい為、導入から2日目時点で利用回数は1回のみとなっています。入院期間中からオムツだったため、1回でも水洗ポータブルトイレを利用できたことは、本人、家族も喜びがあり意欲の向上につながっているようです。洗浄便座機能は特に良かったとのことで、冬場に暖房のある居室で排泄できることは、身心的負担軽の減になるとのことでした。今後訪問看護、リハビリや福祉用具の導入による、介護環境の充実により日常生活動作全般の筋力や気持ちの向上をさらに図っていきたいという思いがあります。

・住環境:賃貸戸建平屋。寝室から廊下に出てすぐにトイレがありますが、開きドア、段差、スペースの問題により、車椅子での侵入は難しい状態です。バケツ型ポータブルトイレでは臭い、処理負担もあり、これらを解決する案として水洗式ポータブルトイレのモニター導入に至りました。

・給排水の配管方法:賃貸の為、掃き出し窓から窓パネル工法にて配管ル―トを確保。玄関前に配管が露出となる為、転倒防止対策として人工芝でカバーを施しました。・給水/屋外立水栓より分岐。距離約15M ・排水―下水。屋外トイレマスへ設置。距離約18M

・施工期間:5時間

・参考施工価格:手洗付チョイレット:498,000円 + 施工費:85,000円 + 諸経費:55,000円=638,000円(税抜)

・補助金等:介護保険 特定福祉用具購入10万円(うち1~3割自己負担)

家族、ケアマネージャーをはじめとする各関係機関との連携、設置プランニングから高い職人技術、オリジナルパーツ(手洗器、ホースカバー)3Dプリンターパーツ施工で水洗式ポータブルトイレ専門店としてSCLの強みが発揮された事例となっています。私としても、あらためて水洗式ポータブルトイレが精神(ソフト)面、環境(ハード面)をポジティブへの変換されたことの実感できました。

また各介護保険サービス事業者、医療機関の方も水洗式ポータブルトイレを初めてご覧になられたとのこで、さらに水洗式ポータブルトイレの普及に繋がればと思います。

引き続きO様、ご家族様が今後も住み慣れた我が家で安全で快適に生活できるよう支援させていただきます。

 設置状況  給排水ホースカバー

平面図             

屋内給排水ホース

窓パネル工法

 排水マス接続

 給水分岐  屋外給排水ホース養生

■ご利用者様、ご家族様よりアンケートの回答をいただきました。⇩

アンケート

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